こんにちは、LinuCエバンジェリストこと、鯨井貴博@opensourcetechです。
今回は、温度センサー & Raspberry Pi zero w(IoT)とZabbixのグラフを駆使して、
よくある保冷材の効果を検証する 夏休みの宿題的な記事です。
検証に使用するもの
・Raspberry Pi & 温度センサー(温度測定)
アナログ温度センサーLM61BIZとADコンバータMCP3002で、温度を測定する - Opensourcetechブログ
・Zabbixのグラフ(温度データ可視化)
zabbix_senderでRaspberry PiのセンサーデータをZabbix Serverへ送信する(1) - Opensourcetechブログ
Zabbix 4.0 LTS でSVGグラフ(ダッシュボードの変更)を使う - Opensourcetechブログ
・保冷材
冷蔵庫に入っていた保冷材(重さ82g)
検証方法
温度センサーの近くに保冷材を置いて、温度の変化・冷却効果の継続時間を測定します。
検証結果
結果ですが、以下のようになりました。
温度変化前(20:10)が27.06℃
温度が下がりきったのが20:37で、21.0℃。
一番温度が下がったのが、21:02。温度は、20.75℃。
21.0℃から上昇に転じたのが、21:14。
21:14 - 20:37 = 37分継続
そして、保冷材の効果がなくなり気温通りのグラフになったのが日をまたいで、01:47。
冷却の開始から効果がなくなるまで、5時間37分。
20:10 - 01(25):47 = 5時間37分
まとめ
気温:27.06℃
もっとも低かった温度:20.75℃
冷却材による温度低下:6.31℃
温度が下がりきるまでの時間:27分
もっとも低い温度の継続時間:37分
冷却効果継続時間:5時間37分
という結果でした。
買い物などで持ち歩くときは、
箱などのある程度密閉された空間にあるので、実際にはもっと長く効果があるのではないかと思われます。
(外気温の影響もありそうなので、夏は短くなることはあるかも。)
また、人生で初めて保冷材の冷却効果継続時間を計ってみましたが、
かなり効果があるものですね!