こんにちは、サブマットネスクこと鯨井貴博@opensourcetechです。
本日は、NGINX.Incが提供しているNginxのパフォーマンス等を管理するクラウドサービスであるNGINX Amplifyを試してみます。
https://www.nginx.com/amplify/
※なお、NGINX Amplifyは記事作成時点(2016/4/5)において、
beta版となっております。
前提条件
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nginxによるサーバが構築されている事
※webサーバの構築をされる方は、以下などを参照下さい。
nginxによるWebサーバの構築 on CentOS6.5 - Opensourcetechブログ(ZeusITCamp裏BLOG)
①NGINX Amplifyへの登録
https://www.nginx.com/amplify/の「REQUEST ACCESS」から
登録を行います。
※全部で13項目。
②NGINX Amplifyへサインアップ
しばらくすると、登録したメールアドレスに件名「Invitation to NGINX Amplify beta」というメールが届き、
サインアップのURL、invitation code、ドキュメントへのURLが書かれているのでアクセスします。
Invitation codeの確認後、
登録した情報でログインします。
すると、以下のような画面が表示され、
保持しているnginx環境でinstall.shをダウンロードし、実行すれば
必要なソフトウェアがインストールされるなどし、
NGINX Amplifyを使う環境は自動で完成します。
③NGINX Amplify Agentの構築
前述のコマンドを実行します。
curl -L -O https://github.com/nginxinc/nginx-amplify-agent/raw/master/packages/install.sh
(インストールスクリプトのダウンロード)
API_KEY='各自異なるキー' sh ./install.sh
(レポジトリファイルの追加、バイナリーのダウンロード・インストール等)
※rootユーザーで実行する必要があります。
rpm -q nginx-amplify-agent
(インストールチェック)
/etc/init.d/amplify-agent status
(ステータス確認)
chkconfig --list | grep amplify-agent
(自動起動確認)
④モニタリング
https://amplify.nginx.com/dashboard/へアクセスします。
1分毎にクラウド上のNGINX Amplifyにデータを送信するとのことですので、
最初はグラフの生成にちょっとだけ時間を要します。
nginxのバージョンが古かったので、
最新の1.9.13にアップグレードすると、
NGINX Amplifyの情報も更新されました。
⑤各メニューについて
Graphsでは、システムやnginxのリソース等がチェック出来ます。
選択して、画面右側に固定表示されることも可能です。
Reportsでは、コンフィグに関するレポートが確認出来ます。
下部にあるWarningと書かれている部分では、
推奨設定が表示されます。
Eventでは、発生したイベントが時系列に沿って表示されております。
Alertsでは、アラート設定をし、
指定したメールアドレスへ送信することが可能です。
アカウントに関する設定(パスワード等)やConfigの分析やチェック・SSLに関するチェックも可能となっています。
おまけ(NGINX Amplifyのreceiverについて)
receiverについても気になったので、
パケットキャプチャを取得し、確認してみました。
Agentから送られているデータはTLS1.2で暗号化されており、
54.153.70.241(receiver)へ送信されています。
nslookupしてみると、receiver.amplify.nginx.comというFQDNでした。
また、Amazon AWS上(アメリカ西海岸)で運用されているようです。
使ってみた感想としては、
各インターフェイスも複雑過ぎずシンプルにまとまっており、
receiverの環境構築も不要なので、
結構いい印象を持ちました。
継続利用して様子を見ることとしましょう。
あと、以下のドキュメントもかなり参考になります。
https://github.com/nginxinc/nginx-amplify-doc
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