こんにちは、LinuCエバンジェリストこと、鯨井貴博@opensourcetechです。
今回は、電力供給規格であるUSB PD3.0の急速充電機能である PPS(Programmable Power Supply)に関するメモです。
USB PD3.0とは
ざっくり言うと、USBケーブルを通じた電源供給(Power Delivery)の3代目規格です。
利用には、アダプター(コンセントに挿す)・USBケーブル・規格に対応した充電されるデバイス(スマホなど)がすべて揃っている必要があり、最大100Wまでの供給が可能です。
PPSとは
PPSはProgrammable Power Suppluの略で、最大電力100W(電圧20V × 電流5A)を充電前半/中間/後半で制御することで急速充電を実現する機能とのことです。
詳しくは、ルネサスさんのページにあったので気になる方は、そちらをご覧ください。
USB PDの技術 〜安全と利便性を実現する技術〜 | ルネサス エレクトロニクス
急速充電してみる
では、早速 急速充電を使ってみます。
使用するのは、以下の通り。
Galaxy S20 5G(PPS対応) & 付属の5A対応のUSB Type-Cケーブル
※ケーブル単体だと、1,500~2,000円くらい
https://www.galaxymobile.jp/galaxy-s20/
株式会社 磁気研究所 GaN(窒化ガリウム)採用PD3.0 Type-C 65W AC充電器(PPS対応)
※3,000円くらい
http://www.mag-labo.com/?p=10452
一応、比較用として5V 1.2A対応のアダプターを使用。
ケーブルも100均一で売っている 3A対応 データ通信可能な一般的なものです。
Galaxy S20 5Gはバッテリー4,000mAhありますが、残り約15%から充電完了までどれくらいかみてみます。
すると、約2時間45分。結構長いですね。
では、本命のUSB PD3.0 PPS。
充電完了まで、なんと約1時間7分!
早いですね♪
実際に100%になるまで見てみると、53分で完了。
まとめ
いままで利用していたUSBアダプターと比較すると、
充電完了予定時間で 60%短縮( 1時間7分 / 2時間45分 )。
実際には53分で充電完了しているところをみると、もっと効果がありそうです。
使ってみて想像以上であったので、大変満足。
しかも、タブレットやPCなど USB Type-C充電に対応しているデバイスの充電にも利用できるので、アダプターをこれ一つで済ませることも出来そうです。