こんにちは、鯨井貴博@opensourcetechです。
今回は、Cloudstack4.4のインストール方法を紹介します。
なお、この手順では、Cloudstackを構成するmanagement-server(管理サーバ)、mysql(データベース)、プライマリ・セカンダリストーレジ(NFS)、ホスト(KVM)をvirtualbox上の仮想マシン1台にインストールする形となります。
①仮想マシンの準備
HDD:250GB
メモリ:8GB
ネットワーク:ブリッジアダプター
OS:CentOS6.5(64ビット) としました。
②CentOS6.5(64ビット)のインストール
特に変わったところはありませんが、
ソフトウェアの選択にてminimal+ベースシステム(ベース)としています。※お好みで変更下さい。
③ネットワーク設定の変更
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0にて、
NetworkManagerによるネットワーク設定を行わないよう
NM_CONTROLLED=noに変更します。
④ホスト名の設定
hostname --fqdnにてホスト名が返るように、
/etc/hostsに設定を追加します。
今回は、X.X.X.X(IPアドレス) cloudstack.test.localとしています。
⑤SELINUX設定の変更
setenforce 0
及び/etc/sysconfig/selinuxにてSELINUX=permissiveと変更します。
⑥ntp(時刻同期)の有効化
必要に応じてntpdのインストールを行い、
起動します。
yum install ntpやrpm -q ntpとservice ntpd start。
また、自動起動設定(chkconfig ntpd on)とntpq -pにおける動作確認をします。
⑦CloudStack用のレポジトリファイルを/etc/yum.repos.dに作成します。今回は、cloudstack.repoとしました。
[cloudstack]
name=cloudstack
baseurl=http://cloudstack.apt-get .eu/rhel/4.4/
enabled=1
gpgcheck=0
⑧NFS(nfs-utils)のインストール
yum install nfs-utils
⑨NFSの設定
/etc/exportsを以下のように設定します。
/secondary *(rw,async,no_root_squash,no_subtree_check)
/primary *(rw,async,no_root_squash,no_subtree_check)
また、NFS公開ディレクトリとして、/secondaryと/primaryを作成します。
mkdir /secondary
mkdir /primary
それぞれ、プライマリストレージ・セカンダリーストレージとなります。
⑩NFS使用ポートの固定化
NFSではいくつかのポートがランダムで使用される動作をしますので、
iptablesなどの設定を行う為に固定化します。
設定は、/etc/sysconfig/nfsに行います。
RQUOTAD_PORT=875
LOCKD_TCPPORT=32803
LOCKD_UDPPORT=32769
MOUND_PORT=892
STATD_PORT=662
STATD_OUTGOING_PORT=2020
⑪iptablesにて、rpcbind及びNFSのポートを許可します。
具体的には、
UDP111、TCP111、TCP2049、UDP32803、TCP32769、TCP892、UDP892、TCP875、UDP875、TCP662、UDP662を許可します。
その後、iptablesを再起動し、追加ルールを有効化します。
service iptables restart
⑫rpcbind及びnfsの起動
service rpcbind start
service nfs start
合わせてchkconfig rpcbind on/chkconfig nfs onで自動起動するようにしておきます。
少し長くなってきたので、
続きはその2に書きます。